1963-02-05 第43回国会 衆議院 本会議 第5号
昭和四年の世界大恐慌の影響により、当時きわめて深刻な様相を呈していた農村を救済するため、昭和七年以来、農山漁村経済更生運動が起こされたのでありますが、三浦君は、農林省経済更生部において、この運動を直接指導し、農村の負債整理、失業帰農者の救済、その他諸施策の実施に当たられることになりました。
昭和四年の世界大恐慌の影響により、当時きわめて深刻な様相を呈していた農村を救済するため、昭和七年以来、農山漁村経済更生運動が起こされたのでありますが、三浦君は、農林省経済更生部において、この運動を直接指導し、農村の負債整理、失業帰農者の救済、その他諸施策の実施に当たられることになりました。
三浦先生が当時の経済更生部の総務課長等からやっておられました時代には、当時の農協陣営も協同組合の理念に燃え立ち、同時に経済更生運動を提唱される農林省も同様に燃え立ち、相協力をして、この運動としての強い情熱がほとばしり、これが民間の運動にも、政府の行政にも貫いておったと思うのであります。
昭和七年に農村更生運動の必要を唱えられましたときに、農林省に経済更生部が設けられまして、民間団体の農村経済更生運動と協力いたしまして、農村振興に役立つた事例がありますので、今後の農業協同組合の育成につきましては、この機構の運用について十分遺憾のないように願いたいと思うのであります。 最後に一言申し上げます。
経済更正計画の樹立方針を決定したときには、経済更生部もできる、そうして標準農村の設定をするときには農政局のあらゆるエキスパートを集めて企画室のようなものをこしらえて、そこで一本にまとめて仕事をやつて来たのですが、そういうようなことなしに発足するということは、ただ委員会ができてそうしてその活動というものは殆んど動かないのじやないか。そういうことをお考えになつておるかどうか。
○三好始君 前国会会における政府委員の御答弁では、特別に総合的な機関を設けなくても、現在ある局なり課なりの連絡を緊密に取ることによつて、相当目的を達することができるのではなかろうか、こういう御答弁であつたのでありますが、一応そういうふうにも考えられますけれども、農村の実情の推移如何によつては、嘗ての経済更生部に相当する機関を設けることが、より効果的だということも起つて来ると存じます。
嘗て農林省に経済更生部が設けられて総合的な施策の上で、相当効果を発揮したことを私達記憶いたしておるのでありますが、そういう形に相当する本省機構を設ける意思がありますかどうか、という点を先ずお伺いいたしたいのであります。これは農業政策の重点が、農民経済の安定といつたような方向に向けられねばならないときに、一応考えて見なければならない問題ではないかと思つておるのであります。
○国務大臣(廣川弘禪君) 経済更生部というものかあつて、農村の総合的なことをやつたことがあるというお話でありますが、今のところまだ機構そのものを、私改廃しようと考えておりませんが、よく相談いたしまして、実際に副うようにしなければならんと思つております。
今後は農民経済の安定政策を重点としなければならんのであるから、合理的・総合的経営の指導徹底のために経済更生部のごとき特殊機構を設けてはどうかという質問がありました。これに対しまして農林大臣は、この改正案の活用と現存の機構の運用によつてその目的を実現しようと考えている。これがために、省内における課などの廃置分合は、これは行うつもりであるということでありました。
戦時中以来の食糧なり、農林関係の物資の不足時代から、今日のように農民経済が窮迫の様相を呈して来るような時代に変つて来ますというと、農林行政なり、農林省の機構の重点が、やはり農民経済の安定という方向へ移行して来なければいけないのじやないかということが考えられわけでありますが、こうした事情に対応して農林省の機構自体に、曾て農林省に存在した経済更生部に相当するような、農民経済なり、いわゆる農村更生というような
これを統合する機構としては大臣の下に総務なり、その他の機構の運用によつて、この目的を果して行くということがよろしいのではなかろうか、経済更生のありました分でも、経済更生部の担当しております直接の事務としましては、或いは金融でありますとか、或いは副業でありますとか、農村工業でありますとか、そういう部課を集めて経済更生部といたしました。
それは曾て農林省に経済更生部が置かれて、当時の農村経済更生に相当大きな役割を果しておつたことは御承知の通りでありますが、今後農民経済が窮迫するに連れてそうした総合的な農村経済の更生なり農民経済の指導なりについての機関を設けられるような考えがありますかどうか。或いはそういう曾て存在した経済更生部のごときものは今のところ設ける必要はないとお考えになつておりますか。